2020年7月22日水曜日

水の子供 第8章

もうすぐ日暮れになる。。

警察も、犬達も何も見つけられないで、1日の捜索が終わりそうだった。

「カイル!」アマンダは1日中、子供の名前を、張り上げていたので、段々かすれてきた。夫のレニーも、同じだった。

アマンダは、散々涙を流して来たので、目が充血していた。

「奥さん、旦那さん、申し訳ありません。大分暗くなってきたので、今日の捜索は、打ち切らせていただきます」警官の一人が、本当に申し訳なさそうに二人に言った。

アマンダは、その場で倒れそうになり、レニーに掴まった。

「仕方ないよ。アマンダ。また明日頑張って探そう」
「あなた、まさか」
「もう暗い。僕達が行方不明になったら、カイルが戻ってきたら、どうなる?」レニーは、アマンダの文句を撥ね付けた。




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