「ママ!しっかりして!」カレンは、握っていた写真をクリスに押し付けた。
そして消えいるような声で「ごめんなさい」と言った。「何が?ママは何も悪くないわ!」カレンは力を振り絞ってクリスに言った。「これはマイケル。本当のあなたのお父さん、、」「えっ?何?どういう事?ママ!ママ!」だが、カレンはもうこと切れていた。
遠くから、救急車のサイレンの音がしていたが、時が止まってしまったようだった。
クリスは、それ以来、ずっと本当の父親だというマイケルの事を調べてきた。
祖母に写真を突き付けたが、彼女は頑なに否定した。
「クリス、その人が生きているはずはないわ。死産だったから、、」
しかし、カレンから渡された写真には、今まで父親と信じていたボブとほとんどそっくりだったが、その男は松葉杖をついて、カレンと笑っていた。クリスは、祖母に写真を見せたが、「似ているだけでしょう?」ととりつく島もなかった。
ボブには、自分が母からこの写真を持っている事を内緒にしていた。
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