やっと通信が終わったようで、トンプソンは、アマンダに「もう暗くなって来ているので、明日朝からお子さんを探しましょう」と言った。
「そんな!明日なんて、遅すぎるわ!」
「ええ。すみません。奥さん。ところで、今夜お泊まりする所は、ありますか?とにかく、ひと休みしていただきたいのですが?」
「ええ。この反対側にコテージを貸りています。」
理屈では分かっていた。今は、どうにもできないと、、
どうせ一睡もできないのだ。
イライラして待つ程、1分1分経つのが、とても遅くみえた。
そうこうしているうちに、やっと夫のレニーが辿り着いた。
「アマンダ!」
「レニー!」
夫が来てから、アマンダはずっと1人で
抱えてきた恐怖を、やっと誰かと分かちあえる事に、奇妙な安心感が宿った。
夫が、てきぱきとトンプソンと話をしていた。
ふとアマンダは、雑貨屋の窓から見える湖を垣間見た。何もなければ、何て素晴らしく美しい光景だろうか?と、思う程だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿